ジャニーズの記者会見や官邸の記者会見など、トレンドを賑わす東京新聞、望月衣塑子記者。
SNS上には「イソコを外せ!」「なぜ処分しないのか?」「出禁だろ!」の声が上がります。
しかし、彼女は出禁処分されるどころか、次の記者会見の場でも前列で手を挙げています。
今回は、望月衣塑子が99.9%出禁処分されない驚くべき3つの理由を解説します。
望月衣塑子が99.9%出禁処分されない3つの理由
望月衣塑子さんて、記者会見のルールは全く無視したり、国会の委員会で議員でもないのにヤジ飛ばしたりして進行の妨げを行っています。
— へな・ちょこお (@henachoco_mote) October 2, 2023
社会にとって迷惑でしか無いと思うのですが、なぜ東京新聞はこの人に対しての処分を何もしないのですか?
国会も記者会見も東京新聞を追い出すべきです
- 東京新聞社が許している
- 市民団体など支援・応援する人々がいる
- そもそも処分する側がいない
東京新聞社が許している

まず、望月衣塑子は東京新聞社会部の記者です。
そして、あれほど会見の場を賑わせても出禁処分されないのは、東京新聞自体が許しているから。
処分するどころか、多くの応援メッセージが来たり、また新聞も良く売れるためむしろ歓迎しています。
一般的に新聞社には政治部、社会部など扱うニュース内容によって部署が分かれています。
東京新聞はその垣根が低いため、望月記者が希望すれば自由に質問に行ける環境だそう。
望月記者の取材は、会社にとってメリットが大きいため処分なんてあり得ないわけですね。
これに関しては、望月衣塑子記者自身が2017年のインタビューで答えています。
ーー東京新聞の社内的には、望月さんの活動を後押ししているような感じなのですか?
望月 うちはわりと政治部と社会部の垣根が低いんです。「質問しにいっていいですか?」って聞いたら、「いいよ」と。でも、こんなことになるとは思っていなかったと思います。ご迷惑も多々かけていると思いますが、これだけ官邸や政権が、国民に対して、隠し事や改ざんまがいのことを続けている限りは、疑念をぶつけないわけにはいきません。読者の方から数多くの応援メッセージが来たり、購読者が増えたり、会社にとっても良い面もあるようで、批判があっても「頑張ってこい!」と背中を押してくれるのはとても有り難いことで、会社には大変感謝しています。
引用 文春オンライン 2017年8月12日
ですが、全てにおいて望月衣塑子記者が自由奔放にできるという環境でもなさそうです。
やはり、2019年菅義偉元総理が官房長官だったときに、望月衣塑子記者が罵倒されたことがありました。
そのときは、会社からも検証記事をまとめるから今は不用意にしゃべるな!と釘をさされています。
特に菅官房長官が国会で望月さんを罵倒し騒ぎになっている時は、あまりに腹が立って食事が喉を通らなかったのだとか。
「注目を浴びて“罵倒されてましたけど大丈夫ですか?”とかと聞かれるんですが、“大丈夫じゃないよ!”って(笑)。会社からも“検証記事をまとめるから、今は不用意にしゃべるな”と言われていて、反論一つできず言われっぱなしでしたし。
引用 mi-mollet(ミモレ) 2019年6月26日
市民団体など支援・応援する人々がいる

望月衣塑子記者が出禁処分にならない2つ目の理由が、市民団体など彼女を支援・応援する人々の存在です。
具体的にどういうことかというと、官邸に抗議声明を提出したり、直接抗議、東京新聞に思想が近い朝日新聞や共同通信の記者が会見で追及してくれる。
またあってはならないことですが、官邸から内閣記者クラブ宛に“望月を外せ!”という圧力があった際は、さすがに容認できないと抵抗してくれたそうです。
つまり、ネット上では“アンチ望月衣塑子”がスタンダードのように感じるかもしれませんが、彼女の取材方法を支持している人もいるということです。
この件に関しても、望月衣塑子記者がインタビューで語っています。
でもしばらくすると応援してくれる人が沢山出てきて。市民団体の方たちが官邸に抗議声明を出したり、直接抗議してくれたり、朝日新聞や共同通信の記者が会見で追及してくれたり。内閣記者クラブも、昨年末の官邸からの“望月を外せ”という要請には、“さすがに容認はできない”と抵抗してくれたみたいで。
引用 mi-mollet(ミモレ) 2019年6月26日
そもそも処分する側がいない

望月衣塑子記者が出禁処分にならない3つ目の理由が、そもそも処分する側がいないことです。
そもそも処分とは、規則や規約を破った対象者を罰することです。
例えば、ジャニーズ事務所の会見で望月衣塑子記者を「処分」することができるのは誰でしょうか?
強いて言えば望月衣塑子記者が所属する東京新聞社くらいです。
確かに、主催者であるジャニー事務所の会見冒頭で「質問は1人1問」と説明されていましたが、規則・規約ではありません。“お願い”レベルにとどまります。
では、官邸などその他記者会見においてはどうでしょうか?
出禁処分は「報道の自由」に反する
望月衣塑子記者のコメントにもあるように、内閣記者クラブに対して「望月を外せ!」という要請があったそうですが、大前提として報道の自由があります。
その根拠として憲法第21条の「表現の自由」「知る権利」があります。
報道の自由は表現の自由に含まれます。
第二十一条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
○2 検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない
大日本帝国憲法下の戦前では、新聞紙法などの言論統制が行われていましたが、現在の日本国憲法では禁止されています。
つまり、もし仮に、政府の都合で記者を処分するようなことがあれば、即刻退陣しなければならない大問題になります。
規則・規約よりも報道の自由が優先される

望月衣塑子記者が出禁処分にならない3つ目の理由として、そもそも処分する側がいないと説明しました。
ただ、特殊な例として「公益社団法人日本記者クラブ」のような独立組織には会員に対するルール(定款)があります。
例えば除名ついては以下のように取り決めがなされています。
(社員の除名)
引用 公益社団法人日本記者クラブ定款
第12条 社員が次の各号の1に該当するときは、社員総会の議決によって当該社員を除名するこ
とができる。
(1)この定款その他の規則に違反したとき
(2)この法人の名誉を傷つけ、または目的に反する行為をしたとき
(3)その他除名すべき正当な事由があるとき
2 除名にあたっては弁明の機会を与えなければならない。
※社員=一般社団法人に関する法律上の会員の呼称
「その他除名すべき正当な事由があるとき」は除名処分の対象になります。
一方、こちらをご覧下さい。
日本記者クラブの目的には、以下のように記載されています。
(目的)
引用 公益社団法人日本記者クラブ定款
第3条 この法人は、内外の重要ニュースソースとの接触を多角化し、報道機関相互の交流を緊密化することにより、その活動の促進と社会的機能の向上、発展をはかり、ジャーナリズム
の職業倫理向上および表現の自由の擁護につとめ、民主主義の発展に寄与する。この法人の
事業が会員のジャーナリズム活動や報道を通し、広く国民が共有する情報となることによ
り、国民の知る権利、国民生活の向上安定、および国際相互理解の促進に資することを目的
とする。
つまり、望月衣塑子記者のジャニーズの記者会見や官邸での振る舞いは、過激ではありますが、取材をしていることには変わりません。
そのため、規則・規約があったとしても表現の自由は優先されます。
まとめ

この記事では、望月衣塑子記者が99.9%出禁処分されない驚くべき3つの理由について解説しました。
SNSやヤフコメ等では、なぜ望月衣塑子は出禁・処分にならないのか?という旨の声で溢れています。
しかし、彼女が所属する東京新聞社が許していること、また応援する人たちがいること、そして何より日本国憲法によって「報道の自由」が認められているからです。
では、なぜ望月衣塑子記者はネットニュースになるような取材方法をするのか?
おそらく、記者としての理念、主義主張の元に活動されているはずです。
ということで、望月衣塑子記者の信条に迫っていきたいと思います。
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